2009年04月27日
【新・燕尾服】~マスターモデル完成!~
振り返れば2月14日、バレンタインデーの記事がきっかけでした。
小栗旬さんのauのCMでの燕尾服にインスパイアされてから、
色んなエッセンスを注ぎ込み、はや2ヶ月半!
ついに、ついに
新・燕尾服のマスターモデルが完成しました!
それがコレ!
うーんシャープ!クール!そしてオグリンテイスティ(気持ち的に)
でも、
これだけみても、何がどう新しいの?というカンジでしょう。
それでは、現行モデルSPEC:1.00から2.00への変遷をご覧下さい。
こうやって並べると、随分と印象が変わったことがわかるでしょ?
現行モデルでは、ガッシリしたフォルムが印象的です。
雄々しいイメージの1.00から、1.55では特に胸まわりのディテールにこだわりました。
深く切れ込んだVゾーン、ゴージも上げてよりすっきりスマートな印象に
なっているかと思います。
この1.55、サンプル撮影のためショップに持ち込んだ際、
とあるプロのピアニストの目に留まり、
「こんなに着やすくて光沢があり、軽い燕尾服はみたことがない」
と大変お褒めいただき、たまたまサンプルのサイズがぴったりだったため、
サンプルだったにも関わらずお買い求めいただくほど評価をいただきました。
その後、大阪でのリサイタルに実際にご着用いただいたとのこと、
本当に感激しました。
それは、新型の改良の方向性が間違っていないことを
プロの演奏家の方に認めていただいた本当に幸せなことだったのですが・・・。
開発者側としては、困ったことに。
このサンプルを失ったことにより、このプロトタイプから、
どう改良すればいいのか、実物で検証できないという問題が発生します。
ガンダムだって3号機まであったように、やっぱりプロトタイプは
複数並行で作らなくちゃだめね!
と痛感しました。
しかし幸いにも僕のほかにもこの燕尾服を着た人物がいることに気付きました。
僕はジャケットだけでしたが、
当店のモデルでありパタンナーも努めるスタッフが
3点全て着用して撮影したということを聞きつけ、電話で連絡し、
その時の着用感を聞かせてもらいました。
パタンナーだけに、詳細にディテールの印象を伝えてくれます。
さらに、
僕が着たときの肩幅の修正案や、襟の角度な長さなど
記憶を紐解いていきます。
そのイメージと、カッコイイと工房のみんなが認めた
小栗旬さんの燕尾服の着用イメージと重ねてイメージを膨らませていきました。
「肩幅は、もう親指1本分詰めましょうか・・・」
「ゴージももう少し上げ、剣先を長く尖らせてV字を強調しよう」
「ベストの着丈をもう少し長くして、小栗旬くんのイメージやな」
「パンツももう少し変えてみよう」
出された改修案をまとめ、パターン製作会社に伝えます。
しかし、微妙な印象は中々うまく伝わりません・・・。
最期の手段は、この小栗旬さんの写真をFAXし
「こんなカンジ!」
という力技で!
そうして出来上がってきたのがこのSPEC:2.00
おもわず、
「行こう!踊ろうニルヴァーシュ!」
って叫びたくなるようなすばらしい出来栄え。
小栗さんの燕尾服にならい、今風にベストの着丈も長くして、
白と黒のコントラストも美しく演出。
拝絹(はいけん)と呼ばれる、光沢のある別生地の端にシワがあるかどうか、
これが最大の職人の腕の見せ所!
シュッとキレイに走ったエッジで、匠のレベルも伺えます。さすが。
あと、希望を言えば、小栗さんの着用した燕尾服のように
裏地をボルドーカラーにしたかったですけど・・・。
それは来るSPEC:2.50以降でのお楽しみということで・・・。
こちらの燕尾服のフェイス投入が完了するのはGWが明けた5月中旬頃になるでしょうか・・・。
軽くて着やすい新・燕尾服を店頭で体感できるまで、
どうぞもうしばらくお待ち下さいませ!
もちろん、現行モデルの燕尾服の製作は約1ヶ月で承ります!
どうぞお気軽にお問い合わせ・ご来店下さいませ。
新型・燕尾服のお問い合わせ、ご来店予約は、
大阪・天満橋(谷町)と東京・南青山にございますノービアノービオ旗艦店まで!
小栗旬さんのauのCMでの燕尾服にインスパイアされてから、
色んなエッセンスを注ぎ込み、はや2ヶ月半!
ついに、ついに
新・燕尾服のマスターモデルが完成しました!
それがコレ!
うーんシャープ!クール!そしてオグリンテイスティ(気持ち的に)
でも、
これだけみても、何がどう新しいの?というカンジでしょう。
それでは、現行モデルSPEC:1.00から2.00への変遷をご覧下さい。
こうやって並べると、随分と印象が変わったことがわかるでしょ?
現行モデルでは、ガッシリしたフォルムが印象的です。
雄々しいイメージの1.00から、1.55では特に胸まわりのディテールにこだわりました。
深く切れ込んだVゾーン、ゴージも上げてよりすっきりスマートな印象に
なっているかと思います。
この1.55、サンプル撮影のためショップに持ち込んだ際、
とあるプロのピアニストの目に留まり、
「こんなに着やすくて光沢があり、軽い燕尾服はみたことがない」
と大変お褒めいただき、たまたまサンプルのサイズがぴったりだったため、
サンプルだったにも関わらずお買い求めいただくほど評価をいただきました。
その後、大阪でのリサイタルに実際にご着用いただいたとのこと、
本当に感激しました。
それは、新型の改良の方向性が間違っていないことを
プロの演奏家の方に認めていただいた本当に幸せなことだったのですが・・・。
開発者側としては、困ったことに。
このサンプルを失ったことにより、このプロトタイプから、
どう改良すればいいのか、実物で検証できないという問題が発生します。
ガンダムだって3号機まであったように、やっぱりプロトタイプは
複数並行で作らなくちゃだめね!
と痛感しました。
しかし幸いにも僕のほかにもこの燕尾服を着た人物がいることに気付きました。
僕はジャケットだけでしたが、
当店のモデルでありパタンナーも努めるスタッフが
3点全て着用して撮影したということを聞きつけ、電話で連絡し、
その時の着用感を聞かせてもらいました。
パタンナーだけに、詳細にディテールの印象を伝えてくれます。
さらに、
僕が着たときの肩幅の修正案や、襟の角度な長さなど
記憶を紐解いていきます。
そのイメージと、カッコイイと工房のみんなが認めた
小栗旬さんの燕尾服の着用イメージと重ねてイメージを膨らませていきました。
「肩幅は、もう親指1本分詰めましょうか・・・」
「ゴージももう少し上げ、剣先を長く尖らせてV字を強調しよう」
「ベストの着丈をもう少し長くして、小栗旬くんのイメージやな」
「パンツももう少し変えてみよう」
出された改修案をまとめ、パターン製作会社に伝えます。
しかし、微妙な印象は中々うまく伝わりません・・・。
最期の手段は、この小栗旬さんの写真をFAXし
「こんなカンジ!」
という力技で!
そうして出来上がってきたのがこのSPEC:2.00
おもわず、
「行こう!踊ろうニルヴァーシュ!」
って叫びたくなるようなすばらしい出来栄え。
小栗さんの燕尾服にならい、今風にベストの着丈も長くして、
白と黒のコントラストも美しく演出。
拝絹(はいけん)と呼ばれる、光沢のある別生地の端にシワがあるかどうか、
これが最大の職人の腕の見せ所!
シュッとキレイに走ったエッジで、匠のレベルも伺えます。さすが。
あと、希望を言えば、小栗さんの着用した燕尾服のように
裏地をボルドーカラーにしたかったですけど・・・。
それは来るSPEC:2.50以降でのお楽しみということで・・・。
こちらの燕尾服のフェイス投入が完了するのはGWが明けた5月中旬頃になるでしょうか・・・。
軽くて着やすい新・燕尾服を店頭で体感できるまで、
どうぞもうしばらくお待ち下さいませ!
もちろん、現行モデルの燕尾服の製作は約1ヶ月で承ります!
どうぞお気軽にお問い合わせ・ご来店下さいませ。
新型・燕尾服のお問い合わせ、ご来店予約は、
大阪・天満橋(谷町)と東京・南青山にございますノービアノービオ旗艦店まで!
Posted by さこっち。 at 23:42│Comments(2)
│今日の「これはいいものだ」
この記事へのコメント
あのCMを思い出すような、ステキなデザインですね。
女子の私には着る機会はないと思いますが、
ぜひ、小栗さんには将来こういうタキシードを着るような
役をやってもらいたいです。
女子の私には着る機会はないと思いますが、
ぜひ、小栗さんには将来こういうタキシードを着るような
役をやってもらいたいです。
Posted by misao at 2009年04月29日 11:00
misaoさん
コメントありがとうございます!
燕尾服、と言ってもホントにピンキリというか、
一日にしてならず、という事が心底わかるプロジェクトでした。
恥ずかしながら、僕も工房に来るまで、まじまじと燕尾服を見る事はなかったですから。
>女子の私には着る機会はないと思いますが、
それが、時々女性でお探しの方もいるんですヨ。
今回は細身になったので、小さいサイズなら女性にも着ていただけるのでは?
と少し期待したりです。>
次はぜひ、小栗さん本人に衣装提供ができたらなぁと思います。
コメントありがとうございます!
燕尾服、と言ってもホントにピンキリというか、
一日にしてならず、という事が心底わかるプロジェクトでした。
恥ずかしながら、僕も工房に来るまで、まじまじと燕尾服を見る事はなかったですから。
>女子の私には着る機会はないと思いますが、
それが、時々女性でお探しの方もいるんですヨ。
今回は細身になったので、小さいサイズなら女性にも着ていただけるのでは?
と少し期待したりです。>
次はぜひ、小栗さん本人に衣装提供ができたらなぁと思います。
Posted by さこっち。 at 2009年04月29日 11:33
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