ただいま!

さこっち。

2009年05月30日 00:17

お久しぶりでございます。
1週間ほど日付変更線の向こう側に旅していました。

え?また得意の妄想癖だろって?

ノーウェイ!

ホンマのホンマに。
なので絶賛時差ボケ中なのです。

1週間、ニュースはおろかネットでも日本の情報はほぼ100%遮断されていたので、
帰国して一番驚いたのは
凶悪な事件の犯人が逮捕されていたことよりも、
お笑い芸人が結婚していたことよりも、
ローソンでエヴァンゲリオンキャンペーンが始まっていたこと!

ぐはぁあ!クリアファイルはもうないの?ないの!?
間に合うように帰国すればよかったと、後悔気味・・・。

時差17時間の向こうを発って帰国すると翌日なんだもの!


基、
何故に旅に出てたかと言うと、
僕らの住むこの世界では旅に出る理由があり、
誰もみな手をふってはしばし別れる。
からではなく、
ぽっくんは歩く身代金だからでもなく。

まして新型インフルエンザが怖かったわけでもないですよ。


わが心の故郷、ブリティッシュコロンビアの州都ビクトリアに
里帰りしていたのです。


カッコよく言うならば、
「あ、英語で話したいな」
なんて思ったからです。
(マジかよ!wwwこのウソつき!)


そんな見栄ッぱは置いておいて。

いやあ、ビクトリアはいいです。
ビクトリアのある島は九州ほどの広さに、
我が工房がある東大阪市の1.4倍ぐらいの人口しかいません。
凄いですよね。


添乗員無しの本当に気ままにぶらぶらの旅。


だから、こんな事も。
街はずれの小さなカフェでアフタヌーンティーを楽しんで宿に戻る途中、
見るからにエキセントリックなオヤジさんがふらふらと
指にコインを広げ輝かせて近づいてきます。

漫画かよ!と思うようないかにもなしゃがれ声で
「ヘイ兄ちゃん。あと50セントあれば、ドーナツが買えるんだけど、小銭恵んでくれないか?」と。

申し訳なさそうに
「ソーリー。お金ないねん。こっちが貸してほしいぐらいやわ」

と返したら、ヘヘヘって笑いながら去っていく。
こっちのこういう人ものんびりです。


僕がビクトリアに着いた日、運よく世界各国のクルーズ船が4隻も入港してきました。

2000人規模のクルーズ船は、もはや海に浮かぶホテル。
かすみがかると幽霊船みたいですね(笑)


その日、この街を案内してくれたキースというスコットランド出身の紳士は
造船技師として日本でも働いたことがあるらしく、クルーズ船も大好きなのだとか。

4月に日本で息子さんが日本人女性と結婚した際には、
その頃に日本に寄港するクルーズ船でわざわざアジアを経由して
日本に来たほどのクルーズ通!

港に入ってくる、船も次々と
「あれは1600人ぐらいかな?」
「あの船は最上階がカジノになってるんだ」

と言うもんで、
港に泊まっていたいちばん大きな船を指差して、
「あの船には乗ったことあったりする?」と冗談で聞いたのに、
「1回だけね。この船はレストランだけで10個あるんだよ」と得意げ!

マジか!

当店ノービアノービオにも、最近クルーズ船で
お出かけというお客様がたまにお見えになりますが、
本当にクルーズ船には週に3~4回フォーマルの日があるんだそう。

「長く乗ってると、日数に応じてポイントが加算され、
それによって船長主催のパーティーに呼ばれたりするんだ」とか。

「やっぱり細かくドレスコードがあるものなの?」
と聞いたら、

タキシードがあれば大概OKさ」
と言うので、
「僕んとこにも時々お客さんが来るけど、日本人もちゃんとタキシード着てる?」
と聞いたら、
「最近は多いね。けど、日本人はフォーマルスーツにネクタイを替えたりしてやりくりしているよ」だとか。

タキシードもオペラパンプスはなくても、黒い革靴ならまぁまぁってコトもあるらしく、
最近は日本人の礼服も、だいぶ認知されるようになってきたようです。

ただ、それがドレスコードの及第点に至っているかどうかはケースバイケースなので、
クルーズ船に乗り込む際は催し物の内容やドレスコードをチェックしておいた方がいいかもしれませんね。

キースに夢のようなクルーズの話を色々聞かせてもらい、
自分がクルーズ船に乗り込んだ錯覚で満足してしまいました。

それから、通りすがりに見かけたクリケットについて、
「イギリス人が言うのもなんだけど、あんな理解に苦しむスポーツは世界にないね」
なんて笑わせてもらったり。

そしてキースと別れ、僕の旅はまだ続くのでした。

・・・なんだかすっかり旅ブログと化してしまっていますが、
何気にクルーズの話でタキシードの話題に触れたということでセーフ!ですよね?

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