タキシード、燕尾服、モーニングコートにフォーマルスーツつまり礼服全般。


当店、ノービアノービオのフォーマルウェアが
国産生地使用、国内生産で、なぜ破格なのか？


自社工房で生産することによる工房直売価格だから！


ま、まぁ。結論はそうなのですが。


今日はその辺のことをお話してしまいましょう。


さかのぼること10年前、
「ネットで礼服なんて・・・」
時代はそんな頃。

当店がネットショッピングに参入したのは1999年のこと。

まだネット通販が黎明期だった頃、重衣料をネットで買うなんてことは一般的ではありませんでした。

まして、当時からずっと工房直売価格だったわけですが、

「ネット＋安い＝うそっぽい」

みたいなレッテルも貼られがちだったのです。


「なんでこんなに安いん？」
「古着ですか？」

自分がネットショップにいるとき、実際にお客様から投げかけられた質問です。


パソコンの画面で見るだけの商品だから、
実際に手にした品質に疑問を投げかけられているわけではない。

それはつまり、お店の知名度であり、信用なのだと少し悔しい思いもしました。


それから数年、今では、
今夏話題の織田裕二さん主演の映画「アマルフィ」の佐藤浩市さんのタキシード、
「のだめカンタービレ」の玉木宏さんの燕尾服などなど、
数々の衣装提供での実績も作り上げ、
天満橋の大阪店、表参道近くの南青山店にも
多くのお客様に足を運んでいただいていいます。

中には何度もお店にご来店いただいているリピーターのお客様も。

ネットショップ、直営店スタッフの弛まぬ努力が屋台骨となり、
今日のノービアノービオがあるのだなぁとしみじみ感じます。


お店のスタッフがそれだけ努力を重ねているのだから、
こちら生産部もそれに応えなくてはいけない。

スタッフが自信を持って贈り出せる商品を生み出すのがこちらの仕事ですから。



と、かなり前置きが長くなりましたが、
いい意味え品質の疑われた(笑)スーツの価格のヒミツです。

それはもちろん自社工房で生産し、
直営店と店舗コストの少ないネットショップで販売できるからなのですが、
一般的な物の原価の話から少しお話を。


たとえば、ビジネスマンの仕事のお供、缶コーヒーの原価、いくらぐらいだかご存知ですか？
もちろんプレミアム豆使用などは異なるでしょうが、一般的な缶コーヒーの原価は、
コーヒーが約5円～6円、
スチール缶が約20円、
1缶の梱包が5円と言われ、約31円が原価といわれています。

自販機やコンビニで120円している缶コーヒーが原価31円ですよ・・・。
最近話題の激安50円コーヒーでも元がとれるワケです。
運送、保管のコストや実店舗の人件費など加算されると変わるでしょうが、
71％が利益となる缶コーヒー。オドロキです。

他によく話しに出るのが女性用化粧品。
市価3,000円程度のルージュで原価は25円という破格っぷり！

化粧品とは特にイメージ戦略が大事で、安かろう悪かろうの払拭と
とにかくその宣伝費がかさむのが理由のひとつ。

これはこれで製造者の努力というか戦略勝ちでしょうか。


ということを踏まえて当店のスーツに置き換えますと、

・自社工房生産であらゆるコストを削減。
・自社工房直結の倉庫保管で搬送コスト、保管コストを削減。
・自社ネットショップ、自社直営店舗での販売でもコストを削減。


もちろん宣伝費はネットショップの広告や販促品などにかかりますが、
衣装提供という形で色々な著名人に着用いただけることも大きいですね。

工房から大阪、ネットショップへの搬送は本社と工房を行き来する社長便もあり便利！


という風に、当店は色々な好条件に恵まれているので、
原価にプラスされる諸経費が抑えられているんですよ。


たとえば、この春新商品として投入したシングル2ボタンのオールシーズンフォーマル。


このモデルは僕が規格仕様から携わり、お気に入りのシングルフォーマルで、
手前味噌ですいませんなのですが、
鮮やかな黒を発色する国産生地、国内縫製で35,000円は本当に格安、破格だと思います。

量販店ではこの価格では到底販売できません。
自社の工房直売だからこそなのです。


大手ファーストフードでいうところの100円ハンバーガーは原価60円ほどだそう。
それに対し、てりやきバーガーは260円程度で原価80円程度といいます。
これ、結構意外ですよね！？


そのお店の代名詞たる商品には、 それ相応の企業努力があり、
看板商品となっているのであれば、

このスーツが、ノービアノービオにとってのキラーアイテムにればなぁと願いつつ、
本当にギリギリ価格で東大阪の工房から全国、全世界へお届けしていきますよ。


10円のうまい棒の仕入れ値は8円なのだとか、
つまり、このスーツは当店のうまい棒なのだ！？
あれ、最後の最後で喩え方ヘタクソ？