あぁ・・・記事を書いている途中にブラウザがフリーズしてしまい、
ただいま2回目の書き込み・・・。

ブログとかって、その衝動によるところが大きく、
書き直すと1回目のようなパッションとか勢いがなくなるんですよね。
ハァ。

みなさんもそういう経験が・・・あると思います！

では、
気を取り直しつつ！

今週から来週にかけて、工房併設の物流部では
8,000着のスーツ出荷があり、出荷準備に追われています。

そうなると、倉庫にカンヅメの状態で作業になります。

FMラジオのない倉庫では、自分の鼻歌がBGM代わり。
僕の横で作業しているTマネージャーも何やら口ずさんでおられる様子。

僕も負けじと、鼻歌で応酬するわけですが・・・
こういう作業していると、ブログのネタにならない！


そこでTマネージャーに相談。


「殺すとかいじめるとか、縫製には変わった用語あるじゃないですか？
　他に何かないですか？」

とふったところ、

「じゃあ、縫い目が笑うってわかる？」と。

それは初めて聞いた！

【縫い目が笑う】
おわかりになりますか？

使用例は「このスーツ縫い目が笑ってるやん！出荷できへんわ」など。

ぱっと聞くと、縫い目が人の顔のように見える怪奇現象のような感じですが、
これは縫い目が「NNNNNNNNN」と、まっすぐに走っていない様子をさします。

想像していただくとわかりやすいのですが、
よく、漫画とかでキャラクターが笑う歯のような感じのイメージで、
ギザギザの縫い目ということで不良品の一例ですね。


では、先ほどでてきた単語はどうでしょう。

【殺す】【いじめる】
ちょっと物騒な感じですが、縫製や裁断では2つとも同じ意味。

使用例は
「ワタリをもっといじめましょうか」
「ウエストから0.5cmずつ殺してバランスとりましょう」
など。

なんとなく分かる感じですが、これはどちらも「細くする、狭める」意味です。


太ももが大きく、ウエストが細い方などで、太ももに合わせると、
ウエストの大きなパンツになってしまうので、ウエストを細くする時などに
使われる言葉です。

僕はよく「へつる」という言葉を使ってしまいますが。

へつるは「へずる」がなまった言葉で
はぎとる意味の剥ぐの漢字で「剥る」と表記します。

普通は「詰める」と言うことが多いですね。

「殺す」は、いせ込みしていないようにいせ込む事にも使います。


【流れ落ち】
放浪画家のような、落ち武者のようなニュアンスですが、
これは大量生産するときに、最初の１枚を仕上げる事を言います。

「流れ落ち」と「先上げ」はほぼ同じ意味なのですが、
先上げは、試作品を1着作ること。

たとえば、急ぎのお客さんがあるので、
量産ラインから1枚だけ抜いて先に完成させることも先上げといいます。

対して、流れ落ちは量産ラインに乗って生産した最初の1枚のこと。


どちらも、商品の状況や仕上がり具合を見る為に使うことが多いです。

ま、ロールアウト！とか、シェイクダウン！と書くとなんだかカッコいいッスね！
意味はちょっと変わっちゃうけど・・・。



社長が2月6日に書いていました自社工房で生産する子供スーツでは、
2着だけを先上げして吟味し、襟の形やフロントのカットの角度、
袖の付け方など、色々なサイズ修正などを行いました。

子供スーツとは言え、自社工房で上質な国産品を生み出すというポリシーがある以上、
できるだけ妥協はしたくないですから。

第2ロットの試作品は13日の金曜日に仕上がる予定！
工房のみなさんには、またまた無理をお願いしてご迷惑かけてしまいました。

その試作品でOKならば、今春の卒業式や入学式に間に合うよう、大特急で量産スタートします！

そして、この子供スーツコーナーに商品アップしていきますから！


乞うご期待！