今日、工房ではタキシードや結婚式場の女性従業員のみなさんの制服など、
実に様々な商品が仕上がりました。

その中で、僕が目をつけたのはコレ！

国産の優しい風合いが自慢の生地を使用した
ダブル４つボタンのパターンオーダースーツです。

雄雄しいピークドラペルのガッシリとした面持ちは、
これぞオトナのダブル！といった雰囲気が全面に出ていますね。


この発注書が届いたときのことはよく覚えていて、
表地、裏地、ボタンと全てに個性的なものを選ばれているなぁと思いました。


表地は大阪の繊維産業が盛んな船場の少し南、まさしく南船場にある
松崎商事さんという生地屋さんのものです。

松崎さんはインポートから国産、夏物、冬物を問わず、
常時20万mという潤沢な在庫を用意されています。


それだけの在庫がありながら、在庫確認は電話で瞬時にお応えくださいますし、
このご時世で一着分からの切り売りにも対応いただける、
なにわの人情味あふれる下町の生地屋さんです。

本当に頼りになります！


その表地も無事に用意でき、
工房へあげるときに届いた資材を並べてみて、
出来上がりを想像していたのですが、
実物を見て、予想以上にいいデキなので驚きました。

ソフトなチャコールグレーのストライプの表地、
生地に映えるキャラメル色のボタン、
オレンジブラウンの裏地、
細部にまでこだわりを感じる、大人の魅力を醸し出す一着だと思います。

本台場仕立て、大きめなセーフティーポケット。

なんといいますか、これを着られるお客様の
人生の経験からくる、「こうだからこうしたい」という
ご自身のビジョンが明確にスーツにも表れているような気がします。


なぜ、そう感じたかといいますと、
ショップでオーダーされる際にご覧になる生地というのは大きくても
CDジャケットほど、ボタンは単品見本ですし、
裏地は切符ほどの大きさの見本だからです。

それだけの情報で、このまとまった完成図を既にご自分の中に
描いておられたのでしょうから恐れ入ります。


ショップからの情報で、以前ご来店いただいたお客様のご紹介とのこと、
本当にありがたく感じました。

ご友人を紹介いただいたということは、
きっとそのお客様も仕上がりにご満足いただけたのだろうという事も含め
嬉しく思いました。


これも大阪店のスタッフ、高瀬店長と水越さんが誠意あるおもてなしをし、
工房の職人たちが素晴らしい仕事をした賜物だと自負しています。


あとは、このスーツを受け取られたお客様が、
笑顔を残してくれれば最高なのですが。

そうなることを信じて、大阪店に送り出します。


燕尾服、タキシード、モーニングコートからビジネススーツまで！
紳士服のご用命はぜひとも当店ノービアノービオまで！

みなさまのご来店、心よりお待ちしております。