「あいまいなお辞儀は逆にイヤ」

こんにちは、NFLのさこっちです。


土曜日、工房兼倉庫では月末恒例の棚卸しをしていました。

その最中に、大阪店にご来店されるお客様の
モーニングコートを用意して欲しいという電話を受けてまして。


でも、土曜日はあり得ないぐらいトラブルが発生しましてね。

後から数を指折り数えたら、右手～左手～右足の人差し指ぐらいまでありましてね…。

こってり濃厚に忘れてました。

社内用の携帯がスタッフから鳴りゃ～
事務所の電話が取引先から鳴り～の
私物携帯には工房から電話がかかり～の


オレはアシュラマンじゃねェ！


と絶叫してたわけです。

もう昼過ぎから夕方まではトラブル無双です。
一対多数の大バウト！

こんなところでランチェスター第二の法則の状況下にならんでも…。

もうね、既にココでかなりやさぐれてたんです。
電話では勉めて明るくふるまって居ましたけれど、
もう精神安全レベルのリミッターがはずれそうな状態でした。


夕方、ようやく一息ついて棚卸ししに戻ったところ、
通りすがりにモーニングの棚を見て思い出した、がぐはぁっ！

「モーニングのAB4忘れてた～！」

土曜日は集荷も早いから、社長がいるうちに車に積まねば！

と慌てて階段を降りていたら…、

以下回想
「えぇ、あの時、確かに僕の足は宙に浮いてました。
あ、もしかしたらオレ、飛べるのかな？

アイキャンフライできるんちゃうかな？なんて思ったんですよ。
そしたら瞬く間に、ズダダダダーって階段を滑り落ちましてね」

と、後々語る事を考えるぐらい走馬灯。

はたと気づいたら、
背中とお尻を階段のカドに打ち付けながら、滑落ですよ。

あれをジャッキー・チェンが見てたら、絶対に後継者に指名されてただろうな。

香港リメイクの蒲田行進曲に間違いなく大抜擢だったろうな…なんて思いながら、
階段の踊り場で10秒ぐらい倒れたまま動けなかったんですよ。

何が起きたかわかんないし、全身あり得んぐらい痛いし、
頭はパニックになってるし。


そんな状況でもね、
フレディ・マーキュリーのように左手を高く突き上げ、
モーニングコートを汚さないようにしていた自分に表彰状。

さすが自分。
だって自分しか自分を褒めてくれないもの。


ようやく激痛が走る体を起こし、
歩き出したところを次々に目撃され、

社長には「お前は褒めたらすぐこれや」だってさ。

会長や東京社長が褒めてくれた分で階段から滑落するぐらいなら、
社長に褒められてたなら

僕ぁ、今頃は三途の川でバタフライしてらぁ！

いや、もしかしたら実際川を渡りかけていたのかも・・・。
三途の川で張り倒された怨念的なアザとか？

だってもう、そりゃー背中とお尻が、ナスビみたいな鮮やかな紫色に腫れてますもの。

座っても痛いし、寝ても痛いし。

夕方の電話で

「それで、そんなにブルーな声なんですか」

と言われたけど、
ブルーな声じゃなく、声を出すのも痛かったの！

おかげで昨日は痛い箇所をかばいながら寝てたせいか、
首を寝違えたほどに。


あぁ、やっててよかった公文式。
生きててよかったインマイライフ。


痛いのも生きてる運か。

ひとの気持ちを慮り。

相手に歩み寄り、
ひとを敬い感謝して。

今日、少し感情的に声を荒げた事も省みて。
明日からまた。

今日も色々あって、色々ありすぎて、
ちょっと自分を省みて。


「お前はな、学校の先生みたいな、広く寛容な気持ちでおってくれよ」


一生懸命が行き過ぎて、
会議で感情的になっていた自分を、優しく諭してくれた言葉が
ミミズ腫れの背中やお尻にも染み入りました。


そんな夜はOASISのWhateverを聴きながら、口ずさみながら。
朧月を見上げながら、帰ります。


Whatever you do
Whatever you say
Yeah I know it's alright

繰り返し、自分に言い聞かせるように。


しっかし、Whateverはヤバいな！
間奏と後奏のストリングスとギターのユニゾンでご飯3杯はイケる！