2009年03月22日
ソムリエコート~女性ソムリエをキレイにかっこよく!~
今日の「これはいいものだ」は、本当にヤバイ!
工房ですんごいイイモノができちゃいました!
もう素晴らしすぎて、
本当はまだ社外秘にするべき特記事項を暴露してしまおう!
エヴァンゲリオン並に極秘の開発事項なのですが、
社長、GM双方に
「ブログに書いてもいい!」と許可をもらったので、
公開してしまいましょう。
プロトタイプでありますが、女性用のソムリエコートです。

試作品ですが、これは列記とした女性ソムリエの方からオーダーいただいたもの。
こちらのソムリエの方、現在は既製のユニフォームにある
ソムリエコートをお召しになられていたようですが、
既製のソムリエコート、ソムリエジャケットは、
レディースフォーマルオプショナルというカンジで、
その単一的でドレッシーさに欠ける点に憂慮されていたそう。
確かに色々調べてみると、
「ソムリエコート」「ソムリエジャケット」として掲載されているものは、
フォーマルジャケットやタキシードのようなものが多く、
ソムリエエプロンでそのデザインの多くが隠されていることもしばしば。
男性はタキシードで素敵ですが、女性用のタキシードそのものが
とても稀少になってしまいますよね。
特に女性であれば、デザインだけではなく、ラインなども重要課題ですから。
写真のジャケットで着目すべき点はいくつもありますが、
まずはこのフロントディテール。
ワイドラペルの拝絹という、タキシードを彷彿とさせるVゾーンですが、
この美しいアールをご覧下さい!
これだけゆるやかにアールを描きながら、拝絹をシワなく合わせるのは至難の業です。
バラエティー番組などで衣裳として着用される燕尾服やタキシードで、
一発でクオリティがどのレベルかわかるのがこのラペルの拝絹ですから。
先日、深夜番組でとある芸人さんが燕尾服を着用されていましたが、
拝絹の端にシワがより、照明が当たるとそれが目に付き
お世辞にも美しいと言えるものではありませんでした。
先日、こちらでご紹介させていただいた、auのCMの小栗旬さんの燕尾服に
GM以下、みんなが感嘆したのも、このラペルの拝絹の美しさ。
それだけで、名のある職人さんのものに違いない!と思ったのです。
それほど、拝絹は職人の腕の差が出るところ。
さらに左右のラペルに開いている襟穴。
通常のスーツのような横穴ではなく、菊穴。
菊穴とは、丸く開けた穴をアイレット・ワークでかがった物で、
そのカタチが菊の花に似ている事からこう呼ばれています。
身近な菊穴といえば、
コートなどのベルトのバックルのピンを差込んで止める穴や、
シャツの衿にピンを差し、ネクタイにボリューム演出をする
ピンホール・カラーシャツの穴などに使用されています。
拝絹に菊穴を開けるのも決して容易な作業ではないと思います。
拝みボタンや、両玉ブチポケットもタキシードに順ずるデザインですね。
そして、いちばんのポイントは両袖の落ち着き!
長らく紳士礼服を縫製してきた弊社の職人だからこそできる業!
トルソーにかけて、写真のように自然に「きをつけ」をしたように、
自然とスーっと降りてくることは本当に難しい!
僕が「かっこえー!カワユス!」と驚嘆しているところにGMも駆けつけ、
「これが、本当の袖の付け方や。写真撮って、これは中々できないってブログに書いたらええぞ!」
と、おっしゃって下さいました。

縫製の良し悪しを見極める一つのポイントである袖の付け方。
安い物などでは、ジャケットが前で手を組む動作の途中のように前にねじれている、
あるいは後ろにはっぱられているという物がよくあります。
この袖の「落ち着き」を出すために、何度も修正を重ねてくれたそうです。
まさに、
私たちの誇りである職人たちが、その誇りにかけて縫製した珠玉の一着!
さらに細部のディテールも見てみましょう。

左上:胸ポケットの縁もタキシードよろしく拝絹を施しました。
ラペルで半分は隠れてしまう部分ですが、そこも妥協なく!
左下:さきほどご紹介したラペルホール。
ソムリエバッジやピンを挿しても、拝絹を傷めずに済みます。
右上:腰帯は燕尾服やダンス用パンツのようにマーベルトをワイドなデザインに。
カマーバンドの代わりとまでは言いませんが、着丈の短いジャケットをさりげなくサポート。
右下:拝みボタン。左右の前身に貫通式の拝みボタンでよりドレッシーにしてあります。
と、試作品でありながらも、オーダーいただいたものである以上、
一切の手抜きはせず、本当に素晴らしいものを作っていただきました。
毎日、遅くまで細部にいたるまで修正を繰り返し、
パンツも納品日のタイムリミットギリギリまで作業をされていました。
パンツのサイドポケットも、ラペルのようにゆるやかにカーブを描いていて、
とてもフェミニンな愛らしいデザインになっています。
サイドポケットにアールを作るのも本当に大変だったと思います。
たった一着、されどお客様が待ちわびる一着にこれほど心血を注いでくれる
職人を擁していることは、本当にウチの自慢です!
本当にいつもありがとうございます!とこの場を借りて。
まだまだ量産というワケにはいかないですが、
この、女性用ソムリエコートは、本当に胸を張って自慢できるものだと思います。
実店舗、WEBショップでも販売できるように今後も取り組んでいきたいと思っています。
工房ですんごいイイモノができちゃいました!
もう素晴らしすぎて、
本当はまだ社外秘にするべき特記事項を暴露してしまおう!
エヴァンゲリオン並に極秘の開発事項なのですが、
社長、GM双方に
「ブログに書いてもいい!」と許可をもらったので、
公開してしまいましょう。
プロトタイプでありますが、女性用のソムリエコートです。

試作品ですが、これは列記とした女性ソムリエの方からオーダーいただいたもの。
こちらのソムリエの方、現在は既製のユニフォームにある
ソムリエコートをお召しになられていたようですが、
既製のソムリエコート、ソムリエジャケットは、
レディースフォーマルオプショナルというカンジで、
その単一的でドレッシーさに欠ける点に憂慮されていたそう。
確かに色々調べてみると、
「ソムリエコート」「ソムリエジャケット」として掲載されているものは、
フォーマルジャケットやタキシードのようなものが多く、
ソムリエエプロンでそのデザインの多くが隠されていることもしばしば。
男性はタキシードで素敵ですが、女性用のタキシードそのものが
とても稀少になってしまいますよね。
特に女性であれば、デザインだけではなく、ラインなども重要課題ですから。
写真のジャケットで着目すべき点はいくつもありますが、
まずはこのフロントディテール。
ワイドラペルの拝絹という、タキシードを彷彿とさせるVゾーンですが、
この美しいアールをご覧下さい!
これだけゆるやかにアールを描きながら、拝絹をシワなく合わせるのは至難の業です。
バラエティー番組などで衣裳として着用される燕尾服やタキシードで、
一発でクオリティがどのレベルかわかるのがこのラペルの拝絹ですから。
先日、深夜番組でとある芸人さんが燕尾服を着用されていましたが、
拝絹の端にシワがより、照明が当たるとそれが目に付き
お世辞にも美しいと言えるものではありませんでした。
先日、こちらでご紹介させていただいた、auのCMの小栗旬さんの燕尾服に
GM以下、みんなが感嘆したのも、このラペルの拝絹の美しさ。
それだけで、名のある職人さんのものに違いない!と思ったのです。
それほど、拝絹は職人の腕の差が出るところ。
さらに左右のラペルに開いている襟穴。
通常のスーツのような横穴ではなく、菊穴。
菊穴とは、丸く開けた穴をアイレット・ワークでかがった物で、
そのカタチが菊の花に似ている事からこう呼ばれています。
身近な菊穴といえば、
コートなどのベルトのバックルのピンを差込んで止める穴や、
シャツの衿にピンを差し、ネクタイにボリューム演出をする
ピンホール・カラーシャツの穴などに使用されています。
拝絹に菊穴を開けるのも決して容易な作業ではないと思います。
拝みボタンや、両玉ブチポケットもタキシードに順ずるデザインですね。
そして、いちばんのポイントは両袖の落ち着き!
長らく紳士礼服を縫製してきた弊社の職人だからこそできる業!
トルソーにかけて、写真のように自然に「きをつけ」をしたように、
自然とスーっと降りてくることは本当に難しい!
僕が「かっこえー!カワユス!」と驚嘆しているところにGMも駆けつけ、
「これが、本当の袖の付け方や。写真撮って、これは中々できないってブログに書いたらええぞ!」
と、おっしゃって下さいました。

縫製の良し悪しを見極める一つのポイントである袖の付け方。
安い物などでは、ジャケットが前で手を組む動作の途中のように前にねじれている、
あるいは後ろにはっぱられているという物がよくあります。
この袖の「落ち着き」を出すために、何度も修正を重ねてくれたそうです。
まさに、
私たちの誇りである職人たちが、その誇りにかけて縫製した珠玉の一着!
さらに細部のディテールも見てみましょう。

左上:胸ポケットの縁もタキシードよろしく拝絹を施しました。
ラペルで半分は隠れてしまう部分ですが、そこも妥協なく!
左下:さきほどご紹介したラペルホール。
ソムリエバッジやピンを挿しても、拝絹を傷めずに済みます。
右上:腰帯は燕尾服やダンス用パンツのようにマーベルトをワイドなデザインに。
カマーバンドの代わりとまでは言いませんが、着丈の短いジャケットをさりげなくサポート。
右下:拝みボタン。左右の前身に貫通式の拝みボタンでよりドレッシーにしてあります。
と、試作品でありながらも、オーダーいただいたものである以上、
一切の手抜きはせず、本当に素晴らしいものを作っていただきました。
毎日、遅くまで細部にいたるまで修正を繰り返し、
パンツも納品日のタイムリミットギリギリまで作業をされていました。
パンツのサイドポケットも、ラペルのようにゆるやかにカーブを描いていて、
とてもフェミニンな愛らしいデザインになっています。
サイドポケットにアールを作るのも本当に大変だったと思います。
たった一着、されどお客様が待ちわびる一着にこれほど心血を注いでくれる
職人を擁していることは、本当にウチの自慢です!
本当にいつもありがとうございます!とこの場を借りて。
まだまだ量産というワケにはいかないですが、
この、女性用ソムリエコートは、本当に胸を張って自慢できるものだと思います。
実店舗、WEBショップでも販売できるように今後も取り組んでいきたいと思っています。
Posted by さこっち。 at 22:46│Comments(0)
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