2009年05月31日
ナ・ツ・モ・ノ!サマーフォーマル生産開始!
「100%片思い~ベビアラビュソー好き好きベイビー♪」
何気に認知度に年齢の別れる書き出しで、あいすいません。
しかし、別に年齢詐称しているわけではなく、
わが社では代々、この歌が紳士物定番の発注点を制作するときの
テーマソングだということです。(ウソ)
いよいよの入梅を控え、工房では夏物生産態勢です。
で、今回生産することになったのは、
早くも卸し先からの引き合いが出始めている、
こちらの御幸毛織の生地を使用しているフォーマルスーツの
後継版となる新柄の生産です。

御幸毛織の生地は数多あるテキスタイルメーカーの中でも手触りは格別。
夏物といえども、綾のあるもの、シャリ感のある軽い薄手のものなど様々。
ウールとポリエステルの混合素材が多いのが夏物の特徴ですが、
その比率が数%変わるだけで風合いも変わります。
8:2、毛80%ポリエステル20%などが多かったりしますね。
今回は毛87%ポリエステル17%の綾織で、
ウールの風合いを堪能できる生地を選別しました。
メインとなる表地が決まれば、裁断が仕掛かれます。
ということで、縫製指図書の作成から生産スタート!
基、
夏物をつくるかつくらないか、
あるいは「さこっち、お前やれんのか!」と
社長が高田延彦風に言われたとか、言われてないとか。
しかしながら僕は人間的には未完成ですが、
感性の人なので、
「こんぐらいでええんちゃうん?」
「去年のフィーリングで」
「今年の夏は暑そうやし~」
という自らの魂魄に訴えかけるのですが、
社長には、これで毎回コテンパンに叱られます。
(シゴトです!会社です!当然です!)
たとえば、
サマーフォーマルは本当に盛夏のもの。
僕もそうなのですが、盛夏に利用予定があっても、
中々夏物を購入する、という余裕はなかったり、
まして、そもそも盛夏のフォーマルシーンに出席するという
予定がロングスパンで入ることも層々あることではありません。
となると、サマーフォーマルを購入される方というのは、
盛夏に利用予定があり、それに添って求められる余裕がある、
あるいはオールシーズンタイプに買い増しする、ということがよぎります。
また、販売店舗がファミリー向けのモールショップなどでは、
来店される顧客層の年齢によって売れる物も変わりますしね。
最新の細身フォーマルとは当然売れる数も体型も違いますから、
いちばんの売れ筋の細身モデルと同じサイズ・在庫背景で生産しても・・・って
ことです。
去年の夏の終わりから工房に来た僕にとって、
夏物の生産指図は初めての体験!ワオ!
そこで、困ったときのTマネージャーにお願いして、
去年の出荷実績をデータベースから出してもらいました。

このデータベースは、何月にどのサイズが何着出荷されたのか、
そのサイズの数量は全体に大して何%を占めるのか、
一目瞭然のすごい宝物!
まず倉庫の現在庫を集計し、去年の出荷データと照らし合わせながら、
去年の総出荷着数-現在庫=生産予定枚数となるわけです。

生産予定枚数を去年の比率に落とし込んでいけば、
今回のサイズごとの生産着数が最終出てくるというワケです。
いやあ、長い作業のように感じますが、これはまだまだ入り口の鍵を開けたぐらい。
新柄となると、メインの表地はもちろんのこと、
裏地やボタン、肩に入れるパットまでもう一度見直す必要もあります。
裁断は既に走っているのですが、
サマーモデルだけに、裏地などは清涼感あるメッシュ生地を使用するわけですから、
いつも使用している袖の裏地などとは別のサンプルも必要!
副資材メーカー各所に、そういうお取り寄せグルメ状態の作業も生じてきます。
夏物の素材といえば、
競技用としてミズノ株式会社と株式会社クラレの二社が共同開発した
【アイスタッチ】と呼ばれる、
エチレンビニルアルコール繊維を使用した
従来のポリエステルよりも清涼感の味わえる素材も
色々なものに転用されつつあるようです。
この素材のさわり比べは、
デパートなどでスーツ売り場だけではなく、寝具売り場での
シーツや枕カバーなどでも行われています。
スポーツのアンダーウェアだけではなく、
男女下着、靴下などでも多く見かけられるようになりました。
僕もちょっと体験してきましたが、
今後、注目していきたい素材です。
週明けには素材の最終決定をし、できる限り早い投入を目指します。
もう、夏めいた蒸し暑い日も増えてきていますからね!
ガンバロウ。
何気に認知度に年齢の別れる書き出しで、あいすいません。
しかし、別に年齢詐称しているわけではなく、
わが社では代々、この歌が紳士物定番の発注点を制作するときの
テーマソングだということです。(ウソ)
いよいよの入梅を控え、工房では夏物生産態勢です。
で、今回生産することになったのは、
早くも卸し先からの引き合いが出始めている、
こちらの御幸毛織の生地を使用しているフォーマルスーツの
後継版となる新柄の生産です。

御幸毛織の生地は数多あるテキスタイルメーカーの中でも手触りは格別。
夏物といえども、綾のあるもの、シャリ感のある軽い薄手のものなど様々。
ウールとポリエステルの混合素材が多いのが夏物の特徴ですが、
その比率が数%変わるだけで風合いも変わります。
8:2、毛80%ポリエステル20%などが多かったりしますね。
今回は毛87%ポリエステル17%の綾織で、
ウールの風合いを堪能できる生地を選別しました。
メインとなる表地が決まれば、裁断が仕掛かれます。
ということで、縫製指図書の作成から生産スタート!
基、
夏物をつくるかつくらないか、
あるいは「さこっち、お前やれんのか!」と
社長が高田延彦風に言われたとか、言われてないとか。
しかしながら僕は人間的には未完成ですが、
感性の人なので、
「こんぐらいでええんちゃうん?」
「去年のフィーリングで」
「今年の夏は暑そうやし~」
という自らの魂魄に訴えかけるのですが、
社長には、これで毎回コテンパンに叱られます。
(シゴトです!会社です!当然です!)
たとえば、
サマーフォーマルは本当に盛夏のもの。
僕もそうなのですが、盛夏に利用予定があっても、
中々夏物を購入する、という余裕はなかったり、
まして、そもそも盛夏のフォーマルシーンに出席するという
予定がロングスパンで入ることも層々あることではありません。
となると、サマーフォーマルを購入される方というのは、
盛夏に利用予定があり、それに添って求められる余裕がある、
あるいはオールシーズンタイプに買い増しする、ということがよぎります。
また、販売店舗がファミリー向けのモールショップなどでは、
来店される顧客層の年齢によって売れる物も変わりますしね。
最新の細身フォーマルとは当然売れる数も体型も違いますから、
いちばんの売れ筋の細身モデルと同じサイズ・在庫背景で生産しても・・・って
ことです。
去年の夏の終わりから工房に来た僕にとって、
夏物の生産指図は初めての体験!ワオ!
そこで、困ったときのTマネージャーにお願いして、
去年の出荷実績をデータベースから出してもらいました。

このデータベースは、何月にどのサイズが何着出荷されたのか、
そのサイズの数量は全体に大して何%を占めるのか、
一目瞭然のすごい宝物!
まず倉庫の現在庫を集計し、去年の出荷データと照らし合わせながら、
去年の総出荷着数-現在庫=生産予定枚数となるわけです。

生産予定枚数を去年の比率に落とし込んでいけば、
今回のサイズごとの生産着数が最終出てくるというワケです。
いやあ、長い作業のように感じますが、これはまだまだ入り口の鍵を開けたぐらい。
新柄となると、メインの表地はもちろんのこと、
裏地やボタン、肩に入れるパットまでもう一度見直す必要もあります。
裁断は既に走っているのですが、
サマーモデルだけに、裏地などは清涼感あるメッシュ生地を使用するわけですから、
いつも使用している袖の裏地などとは別のサンプルも必要!
副資材メーカー各所に、そういうお取り寄せグルメ状態の作業も生じてきます。
夏物の素材といえば、
競技用としてミズノ株式会社と株式会社クラレの二社が共同開発した
【アイスタッチ】と呼ばれる、
エチレンビニルアルコール繊維を使用した
従来のポリエステルよりも清涼感の味わえる素材も
色々なものに転用されつつあるようです。
この素材のさわり比べは、
デパートなどでスーツ売り場だけではなく、寝具売り場での
シーツや枕カバーなどでも行われています。
スポーツのアンダーウェアだけではなく、
男女下着、靴下などでも多く見かけられるようになりました。
僕もちょっと体験してきましたが、
今後、注目していきたい素材です。
週明けには素材の最終決定をし、できる限り早い投入を目指します。
もう、夏めいた蒸し暑い日も増えてきていますからね!
ガンバロウ。
Posted by さこっち。 at 20:53│Comments(2)
│今日の「これはいいものだ」
この記事へのコメント
数字での実績データを元に緻密な計算をしているんですね。
大事な事ですね。
もう夏物のシーズンなんですね。
時が過ぎるのは早いでんな~
大事な事ですね。
もう夏物のシーズンなんですね。
時が過ぎるのは早いでんな~
Posted by きのっぴ☆
at 2009年05月31日 23:05

きのっぴさん
コメントありがとうございます!
僕もいつも拝見させていただいています。
緻密!僕には似つかわしくないお言葉。
ID野球は僕にはむいてなさそうです。
もう夏物、なのですが、実はこれでも遅い・・・ぐらいなんですよ。
気づくと今日から6月ですね。
もう1年の半分が過ぎようとしていますね、ひゃー!
ほんと時間が経つのは早いですねー。
コメントありがとうございます!
僕もいつも拝見させていただいています。
緻密!僕には似つかわしくないお言葉。
ID野球は僕にはむいてなさそうです。
もう夏物、なのですが、実はこれでも遅い・・・ぐらいなんですよ。
気づくと今日から6月ですね。
もう1年の半分が過ぎようとしていますね、ひゃー!
ほんと時間が経つのは早いですねー。
Posted by さこっち。
at 2009年06月01日 12:35

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