昨日、2月26日はNFLグループの上半期の報告と、
下半期の方針発表会を行いました。

僭越ながら、僕は司会進行役を努めさせていただき、
さらに僭越ながら、社長の次にお話をさせていただきました。


この日のために、夜も・・・いや、ちゃんと眠って、
昼は・・・サボリ気味に・・・資料を頑張ってこさえました。


自社製品の最重要項目をパレートの法則(２：８の法則)に置き換えて、
商品整備や新商品投入を行うことの提案や、

ランチェスターの法則から、当社に該当する弱者の法則を最大限に活かして、
競合他社にできないことをやろうということを制限時間をはるかにオーバーして
熱弁させていただいたわけなのですが。


ランチェスターの法則が元々は第一次大戦の戦闘機の損害状況を調べることだったことを
ご存知だった会長、
この法則のうち、弱者の法則でのし上がり、強者の法則で天下を大きく動かした
織田信長のことにすぐさま気付かれた
社長のお兄様であるBUAホールディングスの川辺徹社長は
さすがだ・・・と思いながら話したところ、

会長からは「よぅ勉強しとるな！」と
BUA社長からは「お前、この1年でえらい見違えたな！」と
それぞれお褒めいただいたのですが、


社内スタッフが食いついたのは、いちばん心血を注いだそれらの話ではなく、
余談で触れた、ブログで書いた思わぬ効果として、
小栗旬さんの燕尾服の件について、紹介したところ、

「先祖の話を詳しく」

ということで、下記の説明をしたわけです。

これは、2005年の大河ドラマ「義経」で中尾彬さんの演じられた梶原景時と、
小栗旬さんが演じられた梶原景季が僕のご先祖様にあたるという図解。


この元々は、ちょうど工房で燕尾服のリニューアルをしているとき、
今、放送されている小栗旬さんの携帯電話のCMにとてもインスパイアされ、
「ああいう燕尾服のいいところを取り入れよう」
という話になったことをここでご紹介させていただきました。


そうしたら、小栗旬さんのファンサイトの方々にご訪問、ご紹介いただけ、
ぐっと輪が広がったこと、全くフォーマルではないラインから、
お店を知っていただくことができたという事例のお話をしたわけです。


これは、Webでよく言われる「アイドマの法則」のうち、
アイドマ（AIDMA)　＞Attention（注意）→ Interest（関心）の条件を満たすのではないか？と。

「小栗旬さん・燕尾服というキーワードが元で、ショップを知ってもらえた」ということ。

趣味や観た映画やドラマの話がもとで、いろんな輪が広がるのならば、
会社のブログだから、と型にはめられるのではなく、
スタッフがそれぞれ自分の趣味趣向をもっとさらけ出すことで、
たくさんの方たちとつながっていけるのではないかな？と思ったんですね。


・・・けれど、話が終わると、
あれだけ注力したランチェスターやパレートの話を自社に置き換えた話題を
評価してくださったのは、会長とBUA社長だけで、
肝心な社内スタッフは

「歴史の授業みたい」
「先祖の話がおもしろかった」
と言うばかり。


思わず、
そこかよっ！
とつっこんでしまいたいほどに。


中でもヒドイのが南青山店の川島(あえての呼び捨て)
感心しきりにメモを取っているかと思えば、なんとそこには

「酒匂さんのせんぞは梶原景時」

って！えー！そこ！？メモしたのそこだけ！？どういうこと？
それを実店舗の接客運営にどう役立てるねん！
しかも「せんぞ」がひらがなって！

そんな事で、我が一族
【桓武平氏　良茂流】
の子々孫々のお客様はそんなに来ませんぜ？


あかん・・・再教育が必要や・・・。
明日、社長に頼んで、東大阪の工房での研修生活で叩きなおさなあかん。



でも、久しぶりにグループのいろんな人が集まり、
それぞれに目標数字などを発表し、立場や役職は違えど、
気持ちをひとつにし、会社をよりよくするという、この会議はとても有意義なものだと実感しました。


僕が印象に残っているのは中盤に行われたレクリエーションの
「貿易ゲーム(※)」です。

僕たちのチームはBUA社長のオラオラ指揮のもと、技術に恵まれた特性を活かし、
ガンガン生産を重ね、見事に勝利しました。


こんなゲームでも、やはり本当の経営者の頭の回転力、着眼点や駆け引きの話術、タイミングは
スゴイなぁととても感銘を受けました。

今回、弊社社長は世界銀行としてゲームを主宰しましたが、
次回は兄弟対決もみてみたいものです。


でも、僕がいちばん印象に残っているのは最後のパーティーでの
金粉入りシャンパン！とガーリックピラフ！

ってオレは食い物かよ！

人の事は言えませんね・・・反省。


※貿易ゲーム
紙（資源）やはさみや定規などの道具（技術）を
不平等に与えられた複数のグループ（国家）の間で、
できるだけ多くの富を築くことを競う、貿易のシュミレーション・ゲーム。

今回は、紙で円や三角形など、難しくなるほど効果な形を生産し、
それを世界銀行に販売して擬似通貨のクリップを多く集めたものが勝ちというルールでした。

同じルールの下でも、あらかじめ不平等な初期条件を設定しておくことで、
豊かなグループはより豊かに、貧しいグループはより貧しくなるというように、
経済格差が拡大していく仕組みを、
現実の自由貿易システムと対比しつつ体験的、共感的に理解するものです。